人工乳腺バッグには、いろいろな種類があり、それぞれ特徴がありますので、お医者さんと相談の上、体質や自分の胸にあったものを選択しましょう。
■生理用食塩水バッグ
挿入後に生理食塩水を注入するバッグです。安全性が高く、バッグを折りたたんで挿入するので傷がほんの少しで済みます。
国内で一般に使用されている「生理食塩水バッグ」の欠点は、仰向けに寝たときに触ると非常に硬く、自然さに欠けるという点です。
■シリコンジェルバッグ
最も伝統のある代表的なバッグで、世界的に使用されていますが、1992年米国食品医薬品管理局(日本の厚生省にあたる)が、
シリコンバッグの内容物が、乳がんや自己免疫疾患を引き起こす可能性があるとのことで使用中止要請が出されました。
その後、シリコンジェルバッグと乳がんや自己免疫疾患との因果関係は否定され、再び使用が始まりました。
このような経緯のある、シリコンジェルバッグは、人工心肺にも使われるシリコン製のバッグに、シリコンを入れたものです。
その特徴は非常に柔らかい素材で、自然な感触であるが、万が一バッグが破損した場合、
シリコン事体の粘着性が強く取り除くために広範囲の胸部切開が必要となる可能性があります。
また、術後の定期検診などもが欠かせません。
■バイオセルバッグ
バリアコート(特許取得)と呼ばれる3層構造の皮膜で、耐久性に優れています。
3層膜の特殊構造にも関わらず、中身の柔らかさを損なうことなく、より自然な触り心地とバランスを保っています。
また、表面はざらざらしたテクスチャードタイプですので、施術後被膜拘縮を起こしにくい加工がされています。
すでにFDA(アメリカ食品医薬品局)に認可され、CEマーク(欧州安全基準)も取得しているため、安全性には定評があります。
最新のバイオセルバッグは乳腺下法といって、大胸筋の上へ入れます。
大胸筋と乳腺の間に隙間をつくって、そこへバッグを挿入します。
バイオセルバッグは周囲の組織とからみあって一緒に動くから、寝ればちゃんと平らになるし、起き上がれば自然な釣鐘型にります。
さらに高周波の温熱マッサージを術後に行うことによって皮膜硬縮を防ぎ、血行や新陳代謝が良くなるので、すみやかに自分のバストとしてなじみます。
見ても触れても自然そのものです。
■CMCジェルバッグ
CMCは「カルボキシルメチルセルロース」の略で、天然水溶性物質です。医薬品や食品の原料としても使用されている物質ですので安全です。
CMCジェルバッグは中身の96.3%は生理食塩水、3.7%がCMCからできており、
その優良性・安全性は欧州での使用実績と共にCEマークを取得していることから証明されています。
中身が粘液状であるため伸縮性にも非常に優れています。
CMCは「カルボキシルメチルセルロース」の略ですが、これは食べ物などに含まれている成分と同じものです。
なので例えバッグが体内で破れても体への悪影響がありませんので安全だと言われています。
またバッグの中身は96%の生理食塩水と4%のCMCとなっていて粘液状なのでとて伸縮性のいいバッグです。
■クリスタルバッグ
生理食塩水バッグの欠点である仰向けに寝たときに触ると非常に硬く自然さに欠けるという点を解消したフランス製のクリスタルバッグは、
脂肪の自然な動きに近く横になった時も軟らかい触り心地が特徴。
万が一の破損があっても内容物は生理食塩水なので速やかに吸収さるので安全です。
■エリートジェルバッグ
エリートジェルバッグは、外皮が4重膜で形成されたシリコンバッグです。
2層のメチルレイヤーで耐久性を向上させ、メチルレイヤーに挟まれたフェニルレイヤーはシリコンが外側に漏れるのを防ぐバリアー層となっています。
柔らかさはバイオセルバッグやCMCジェルバッグに比べるとやや劣ります。